MIDI select→夏影orSUMMER


SUMMER





夏、
木漏れ日の下を歩く。
道行く人もこの涼しい木々の下をくつろぐかのように、
与えられた一時の清涼を楽しんでいる様子。




穏やかなこの通り。
私の隣にいるひとも静かに微笑んで
走り回る無邪気な子供たちを見つめている。




緑の青々とした様に素直に心打たれた。
太い幹、長い年月ここを通る人ビトに毎年木陰を提供してきたのだろう。
そして、今日もまた眩しいほどの明かりをところどころから取り入れながら
地面に不思議な光の斑点を作っていく。


―見て、上!きらきらしてる!
―ほんとだ。・・・あ、お前の顔もきんきらしてら!


そういって上を見やる小さな二つの影。
すぐ側にたゆたえている湖の湖面がきらりと光を反射して
隣にいる人の横顔に眩しいくらいに浮き立たせた。


―もう夏ですね
―あぁ。


蝉の鳴き声がどこからとなく聞こえてくる。
まだ本格的ではないけれど、もうすぐそこにまた新たな季節が巡るのを感じさせる。
新緑に瑞々しさを添えるこの季節が、子供たちも気に入ったよう。
生き生きとしたその力強さが、あたりそこらに、今にも溢れそうにひそんでいる。




ふと側の人が手を伸ばして葉を一枚取って私にくれた。
面白可笑しそうに笑って、ほら綺麗だろうと差し出したそれは、
まるで漏れる白いすじに当てると異国の石のように美しい光沢を放った。


―ちちうえ、ははうえ、早く早く!
―こらこら慌てるでないぞ


隣の人と子供らのやりとりを聞きながら
摘んでもらった葉を光にささげて指で遊ぶ。
しっとり水分を含んでいるそれは、若葉特有の匂いを密かに放ち
この目の前の光景を心のフィルムへと焼き付けさせた。




またしばし歩くうちに
隣の人がそっと手をつないでくれた。
照れくさそうにそっぽを向いている人からは、
どこか夏の香りがした。





夏。
道を行く。
子供らが声を上げてはしゃぎ、それを側のひとと見守る穏やかな季節。

本格的に暑さが届くまた先をふと想い
側の人と手を繋いで・・・

ゆっくりとまた道を歩んでいく。









このポエムの楽しみ方
==================================================================
久石譲のsummerを聞きながら好き勝手に想像して読んで下さい。
もしくはAIRの夏影ピアノバージョンでもOKです。
タイトルもそのまんま「summer」か「夏影」のどっちかにするつもりでした。
いや、ほんの穏やかな一日を曲きいてるうちにムショウに書きたくなって
速攻書き上げたものなんで、作品としてはレベル低いです。
要は音でごまかし><;
いちおうBACKに音付き。選んでね。

ついでに明治時代は手を繋ぐなんて絶対人前でしなかったそうです。
手を繋ぐのはそれだけ勇気がいる作業だということを頭にいれて
楽しんでいただければ。

===================================================================
素材提供は85+02